掲載:2017年 No.27

タニタ カフェ×バイエルレシピの試食会バイエル保存期・透析食レシピクッキングセミナーin 新潟・長岡
全国を列車でめぐる待望のシリーズ4作目。

タニタ カフェとコラボレーションした初めてのスタイルのクッキングセミナー。

殷先生・参加者の様子

「要介護状態に至る要因」について説明される殷先生。加齢による、筋力などの体の変化と、その対策について解説。参加者の方も真剣に聞き入っている。

 今回のセミナーは、ながおか市民センター内にあるタニタ カフェで開催。居心地の良いオープンスペースで、講演や透析食の試食が行われました。
 最初はアイ内科クリニック院長・殷煕安(いん ひろやす)先生による講演で、テーマは「CKD(慢性腎臓病)とともに生きる 〜骨・ミネラル代謝異常〜」。人工透析を受けている患者さんが注意しなければならない合併症のひとつ「慢性腎臓病にともなう骨・ミネラル代謝異常」について話されました。近年、骨をつくるリンやカルシウムの代謝異常が単に骨に悪影響を及ぼすだけでなく、血管の石灰化を引き起こすことがわかってきています。動脈硬化にこの石灰化が加わると、一層心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上昇。寿命に関わってくるというものです。

タニタ カフェの店長・桐生高志さん。

タニタ カフェの店長・桐生高志さん。

 一方で殷先生は、「慢性腎臓病」と高齢化にともなう「フレイル」・「介護」との関係についても解説。フレイルとは、老化によるさまざまな機能低下をはじめ、疾病発症や身体機能障害に対する虚弱性が増す状態。活動量や筋力・移動能力の低下などが特徴で、特に80歳以上の高齢者が要介護になる原因は、病気よりもこのフレイルが原因であることが多いといいます。リンは、体(骨や筋肉)をつくるために必要な成分であるため、食品に含まれる量をきちんと理解して、摂取量に配慮しながらも不足しないように気を付けることが大切です。こうして、普段から「栄養」はもちろん「身体活動」や「社会参加」を心がけ、この3つの柱で早期から身体的・精神的に健康長寿を目指そうと締めくくられました。

タニタ カフェの店長・桐生高志さん。

タニタ カフェの管理栄養士・冨永貴子さんが、タニタの体組成計の特徴や使い方について紹介。

ボリューム満点で栄養に配慮された特製お弁当で大満足!

透析食のお弁当
新鮮な食材を使い、みるみるうちに、おいしい料理ができ上がっていく。

新鮮な食材を使い、みるみるうちに、おいしい料理ができ上がっていく。

 講演の後は、透析食のお弁当の試食です。今回のメニューは、「第7回バイエル・レシピコンテスト」の受賞作をタニタ カフェで調理されたもの。色とりどりのおかずが詰まったお弁当に、別添えでデザートと温かいコーヒーがセットになり、充実感たっぷりの内容です。
 召し上がった方にお話をうかがうと、「最初はもの足りないかなと思ったけれど、食べ始めてみたら意外とボリュームがあって満腹」「塩加減がちょうど良かった」「男性には腹8分目ぐらいだけど量も充分だし、味付けも変化があって最後までおいしかった」と好評。デザートも、「普段果物は控えているけれど、思っているより食べても大丈夫なんだと、新しい発見でした」「コーヒーは好きなので、全部いただきました」と、楽しみながら召し上がった様子が伝わってきました。

ボリュームたっぷりでやさしい味付けのお弁当に、大満足の様子。

ボリュームたっぷりでやさしい味付けのお弁当に、大満足の様子。

当日のお弁当のメニューを題材に、楽しく栄養・調理のコツを学ぶ。

舞平クリニックの管理栄養士・山川純子先生

舞平クリニックの管理栄養士・山川純子先生。「どの野菜に、どれぐらいのカリウムが含まれているかを知っていると、栄養管理に便利ですよ」。

 お弁当の試食中、そのお弁当と同じメニューを題材に、舞平クリニックの管理栄養士・山川純子先生による「腎臓病の栄養管理」について講演がありました。まずは「西京漬け」を題材に、保存期の方と透析治療を受けている方のそれぞれに必要な動物性たんぱく質の摂取量を提示。そしておいしく減塩するコツとして「少し多めに作り置きをする」「食材の表面に味を付ける」など、家庭でも手軽に取り入れられる調理法を紹介されました。また「ポテトサラダ」・「辛子あえ」を挙げ、野菜の選び方や下処理の方法についても解説。特に野菜の選び方では「それぞれの食材にどれだけのカリウムが含まれているかを知ることが大切」と、カリウム量が「少ない」「普通〜やや多い」「多い」「とても多い」の4種類のカテゴリーに野菜をわけた図で、わかりやすく説明されました。患者さんの今後の食材選びに、きっと参考になるはずです。
 最後に、希望する人はタニタ カフェに設置されている体組成計や血圧計で測定を行い、その数値をもとに管理栄養士の冨永貴子さんからアドバイスを受けました。セミナーを終えて、「料理を作るいつものクッキングセミナーも楽しいけれど、今回のスタイルも気軽に参加できていいですね」「リラックスしながら、勉強もできた。またぜひ参加したいです」という声も多く、大変好評のうちに終了しました。

体組成計や血圧計を使って健康測定

体組成計や血圧計を使って健康測定。今回は、測定した数値をもとに、冨永さんが栄養についてアドバイス。
多くの方が測定を希望され、列ができるほどの人気。本格的な機器を気軽に試せるので、「これからも、近くに来た時は立ち寄りたいですね」と話す方も。

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掲載2016年 vol.26
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