Question & Answer

人工透析を受けている方が感じる素朴な疑問や、わかりにくいことについて、具体的にお答えします。

Question

よくあるシャントトラブルと、その解決法を教えてください。

1分間に平均約200ccの血流を確保するため、動脈と静脈をつなぎ合わせて作ったシャント。トラブルが起きたときの対処法、状態の良いシャントを維持するために気をつけるべきことを把握しておきましょう。

Answer

シャントトラブルの代表的なものは、血栓ができて血管内が狭くなり、血流も弱くなってしまうというものです。ほかには、浮むく腫み、かゆみ、血管痛といったトラブルもあります。トラブル知らずだった人に突然問題が起きることもあるので、知識としてもっておくべきことを挙げてみましょう。

〜トラブル予防〜

観察

シャントに触れたり、音を聴いて血流を確認する
血管が狭くなると流れる血液の量が減りますから、血流や音も弱くなります。

肌の赤みや腫れはないか
針の痕に赤い点が出たり、血管に沿って赤い腫れが見られるときは細菌に感染した疑いがあります。

浮腫 (むくみ) が出る
細菌感染、血管の狭窄など、浮むく腫みの原因はひとつとは限りません。病院での診察を受けてください。

血管痛

血液透析中に、血管痛を訴える方が多くいます。返血側に圧がかかって痛みが出ると考えられます。腕をほんの少し動かしてみたり、ひねってみることで解決したりします。

自己管理

針を刺す場所を毎回変える
血管への負担を軽減するため、針を刺す場所は毎回変えましょう。人工血管シャントは自己修復はできませんので、特に配慮が必要です。

シャントに圧力をかけない
腕にバッグを掛ける、重い荷物を腕でもつというような、シャントに圧力をかけるような行為は避けましょう。満員電車やタイトな服なども要注意です。腕以外にシャントがある場合も同様に配慮してください。

感染予防の徹底
血液透析を受けた日はお風呂に入らないようにします。また、腹膜透析の方はカテーテル出口部を毎日消毒してください。

肌の乾燥を避ける
肌の乾燥がすすむとかゆみも激しくなる傾向にあります。保湿クリームなどを用いてください。かゆみがひどい場合は、医師に相談しましょう。

取材協力/社団法人全国腎臓病協議会 理事・事務局長 俣野公利さん

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