掲載:2010年 春 vol.03
香りや薬効だけでなく塩分を抑える効果もあるハーブ。
食卓に添えれば春らしい彩りが生まれます。
監修 蒲池 桂子
女子栄養大学栄養クリニック主任・管理栄養士
蒸し煮にした鯛の旨味が凝縮された贅沢なアクアパッツァ。
ハーブの香りが、素材のおいしさを引き出します。
管理栄養士からの一言
アクアパッツァのスープには、リンやカリウムが多く含まれているので、気にしている方はスープを少なめに。
シェフからのアドバイス
鯛は弱火で蒸してふわっと仕上げるのがポイント。スズキなどの白身魚を使ってもおいしく仕上がります。
ハーブや香味野菜は、少しの量でも食事のアクセントになり、上手に活用すると無理なく塩分を抑え、マンネリ化しやすい食卓に変化をつけてくれます。ハーブの効能も見逃せません。例えば、バジルには抗酸化作用や殺菌作用、咳止め、鎮静効果などがあるとされます。イタリアンパセリは老化防止に役立つビタミンCとカロテンを多く含み、食欲を増進させ胃の粘膜を保護する役割があるといわれています。また香味野菜の中でもニンニクは、アメリカ国立がん研究所が推奨する炎症を抑える抗酸化作用の強い食品として重要視されています。上手に活用すれば、味の面でも栄養の面でも食卓が充実しそうです。