掲載:2010年 夏 vol.04
食欲が後退しがちな夏こそ、しっかりと食べて体調管理。
夏バテを吹き飛ばす、野菜たっぷりの冷製ディッシュをどうぞ。
監修 蒲池 桂子さん
女子栄養大学栄養クリニック主任・管理栄養士
ぷりっとした海老の食感と、生野菜のシャキシャキした歯ざわりが絶妙な生春巻き。
特製のピリ辛トマトマヨネーズをからませてご賞味ください。
管理栄養士からの一言
米粉でできた生春巻きの皮はタンパク質が少なく、ソースをマヨネーズ仕立てにすることで塩分も抑えられます。海老には疲労回復の効果があるアミノ酸も多く含まれています。
シェフからのアドバイス
味ライスペーパーに水をかけすぎるとベタついてしまうので注意。海老の代わりにホタテやマグロなどのシーフードもよく合います。
リンはカルシウムと一緒に骨や筋肉を作るミネラルで、腎臓が体内の量を調節しています。透析になり、腎臓での調節が難しく血中にリンが増えると、バランスが損なわれ骨から溶け出し骨がスカスカになってしまいます。
必要以上にリンを血中に吸収しないためには、リンの多い食品を減らすことです。リンはタンパク質と結合していることが多く、タンパク質の多い肉や魚、特に乳製品は控えめにすることが大切です。また食品中でタンパク質と結合しているリンは水に溶け出すので、材料を下茹ですることで減らすことができます。冷凍してドリップが出ているときも、リンは流失しています。
食事療法でコントロールできない余分なリンはリン吸着剤という薬で減らします。リン吸着剤は腸管で食物中のリンと結合し、便として排出させる薬です。さまざまな種類のリン吸着剤があり、服用のタイミングを間違えると効果がないこともありますので、医師、薬剤師などの指示に従って正しく服用しましょう。